2008.1.16
毎週火曜日は築港ARCにて毎月開催されるARCトークコンピレーションの模様を全3回に分けてお届けします。今月のテーマは「地域に介入するアートアクティビティ 築港(天保山)編」。ゲストは港湾労働者の聞き取りを中心に築港の町の記憶を繋いできた大阪市立大学都市研究プラザの地図学者 原口剛さんと、大阪市港区広範でミニコミ新聞「港パラダイス新聞」の発行など様々な社会活動を繰り広げる港区在住謎のアクティビスト 丹羽豊さんをお招きしております。
最近、地域が連携しあって様々なアート活動が盛り上がってきている大阪市港区築港(天保山)。この地をひとつの軸にして、地域アートとストリートカルチャーの再考します。
[【地域に介入するアートアクティビティ 築港(天保山)編 1/3】]をダウンロード
まず、今回一回目は地図学者の原口剛さんから、なぜ「築港(天保山)」を調べるにいたったのか、労働問題の視点から「西成区釜ヶ崎」をメインで研究してきた経緯を踏まえてお話いただきます。したがって今回は「釜ヶ崎社会講座」ですね!普通に面白く勉強になる内容ですので、是非、下の写真資料も参考に聴いてみてください。
(以下、写真資料引用:
・定点観測釜ヶ崎編集委員会編『定点観測釜ヶ崎 定点撮影が明らかにする街の変貌』英文館出版, 1999。
・井上青龍 『Hysteric One』ヒステリックグラマー, 2001。)
写真上段左:1950年代後半のJR新今宮駅があったところからの釜ヶ崎風景
写真上段右:現在の新今宮駅からの釜ヶ崎風景
写真中段左:1970年以前のあいりん労働センター建立前の風景
写真中段右:1970年の建立されたあいりん労働センター
写真下段:1960年代前半の釜ヶ崎の鉄道高架下バラック
また参考までに、トークで流した映像資料は「昭和 朝日ニュース映画 第三巻」。なんとTSUTYAでレンタル可能だそうです。
ゲストプロフィール:
原口剛(地図学者/大阪市立大学都市研究プラザ)<
1976年千葉県生まれ。鹿児島育ち。学部で哲学を専攻した後、2000年より大阪市立大学大学院で地理学を学ぶ。現在は大阪市立大学都市研究プラザ特別研究員。釜ヶ崎の戦後史や野宿生活者の現状、都市論や社会・空間的排除論などについて研究している。論文に「「寄せ場」の生産過程における場所の構築と制度的実践」 人文地理55(2),pp.121-143,2003など。
丹羽豊(正体不明の港区地域アクティビスト)<
1974年名古屋市生まれ。1999年東海大学大学院海洋科学科海洋工学専攻修了。4月大阪市港区の某社大阪支店に就職。2002年12月に退職し非正規雇用いわゆるフリーターになる。緊急雇用対策事業府立高校臨時職員や大阪府高等職業訓練校福祉サービス課を経てパート介護職。2006年5月から某官庁にて臨時職員。また、デジオつぶ庵、あすの会メンバー、港区地域福祉アクションプラン推進委員会委員、港パラダイス新聞記者、筋肉商店街実行委員会副運営部長、港区わがまちフォーラムメンバー。
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【記事担当】
アサダワタル(築港ARCチーフディレクター/大和川レコード)
築港ARCの総合ディレクション担当、及び、アーティストとして弾き語りを中心に、打楽器演奏、ビデオパフォーマンスなどを行う。“社会実験”としてのコミュニティとメディアのあり方を模索中。NPOcocoroom副代表理事、南森町208メンバー。
http://www.geocities.jp/endeavor0203/
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