2008.1.26
参加者100名が兵庫県の塩屋という町をインスタントカメラ片手に散策して撮影会!
塩屋の魅力を撮りつくせ!ということで、
参加して塩屋の町を散策してきました。
すごくきれいな町でしたよー。
来年2月は参加者みんなが撮った写真で展覧会がありますよ!
続きはこちらで→
年を経た建造物の取り壊しや高層マンションの建設が進み、道路拡張が叫ばれる今、この町の未来を考える為にも、塩屋の魅力を百人の眼で切り取って保存したいという思いで、この撮影会を実施いたします。なお、回収したフィルムは全てそのまま現像/プリントし、2008年2月、旧グッゲンハイム邸にて展示会を行う予定です。あわせて作品集も制作します。(特設webサイトより抜粋)
大阪駅から電車で40分ほどで塩屋駅に到着。駅から海が見えるほど、海に近い町です。駅降りて「ぐるっと塩屋」というMAPを発見。イラストがかわいい。見知らぬ土地に辿り着くのはとてもわくわくします。
地図を頼りに集合場所「旧グッゲンハイム邸」へ。山の斜面に合わせて建てられた町並み。家1つ1つが顔をのぞくように建っています。その中に異人館と呼ばれる西欧風の館がところどころにあり、かわいい町だなーときょろきょろしながら歩いていると、野球練習後かな?ユニホームを来た地元の方が「こっちだよ。」と誘導してくれました。
言われるままに入っていくとさっき見た西欧風の館でした。お庭が広い、建物の中にも入れて見学。建物の細かい造りが1つ1つかわいいです。
庭では、ミドリと黄色の服を着たマイク持った森本アリさんが今日一日の説明をしていました。朝10:00から夕方5:00まで自由に散策してください。とのこと。
使い捨てカメラと番号札と写真を撮るにあたっての注意事項にサインして、さっそくスタート!
山側の町を背中にするとすぐ海が見え、海のすぐ近くまで行く事ができます。
小さい堤防の近くに加工工場かな、食パンみたいな建物もありました。
特に、これといった目立った観光場所があるわけでもない、ただの町なのですが。
カメラを持ってるだけで、ずんずんと町の奥に行こうと何かを流すように足が進みます。
ぼーっと海を見ているおじさんも、海に浮かんでるゴミも、普段なら流れていく何気ないものがこの町の特別なものな気がして、思わず撮ってしまいます。
聞こえてくる音が、車が走る音と風と鳶の音くらいの、とても静かな住宅地。
話しがはずむというよりも、この町に溶け込みたくて、歩いてるときはひそひそ話になってました。
配布された地図を見たら小さい町だなーと思ってたんですが、歩くと結構広い。
異人館が多く残るこの界隈は、特にコレといった表示もなくドーンと異人館が建っているため、いちいち驚いてしまいます。でも、同じように古くからある日本のお家もあるのでお互いが溶け込み合ってるようにも思います。
この「塩屋」という町は山の斜面に合わせているのもあって、階段が多い。登っていくと野草が階段とか道ばたに元気に生えてて、何かすごいものが隠れている予感がして、野草をかきわけてずんずん奥へ入ってしまいます。
階段が2つにわかれていたりして、こっちに行ってみよーと行ったら行き止まりだったり、誰かの家だったり、疲れて階段で休憩したら海が見えて。キラキラしてました。
気づいたら、服にくっつき虫がいっぱいくっついてました。
海をみてるとなぜか話が海の話から自分の町のこと、いまの自分の話と、いろんな話をしていました。風は冷たいけど、どこかやわらかくて。日が差し込むとぽかぽかして。
そうやってほにゃほにゃしてたら、あっという間にタイムリミットが近づいてきた。最後は夕焼けを撮ろうと考えてたのですが、
歩き始める前では思ってもなかったものと出会っていたのか、残り枚数がもうわずかになってたので、夕焼けは静かに眺めながらゆっくり会場に向いました。
夕方になると風がぐんと冷えるのですが、とても小さく見える波が静かでそれはそれはロマンチックだったのです。
さて、イベントはここで終わらず、今度はこの参加者およそ100名分の現像したものが旧グッゲンハイム邸で展示されます。
参加した人は行くとネガとこのプロジェクトの冊子がもらえるそうな。ぜひ、観に行かなくっちゃ。
予定があって行けない人は、連絡すると郵送してもらえます。
また、あの町に行く理由ができて嬉しい。
「塩屋百人百景」展覧会
日時:2月22日(金)→3月9日(日)14時-20時
会場:旧グッゲンハイム邸 Guggenheim House
〒655-0872 神戸市垂水区塩屋町3丁目5-17
事務局 tel+fax 078-220-3924
※2月24日(日)17時より木下直之氏講演
木下 直之(きのした なおゆき、1954年 - ):東京大学教授(人文社会系研究科・文学部・文化資源学研究専攻)。専門は、博物館学、日本美術史、写真史関連。
元塩屋在住者、著書「ハリボテの町」には塩屋に対する記述、写真多数。
塩屋に深い愛情と興味を抱いてる人の1人。
詳しくは「塩屋百人百景」特別ブログより↓
http://shioya100.exblog.jp/
旧グッゲンハイム邸HP
http://www.geocities.jp/shioyag/
---------------------------------------------------------------------------
【記事担当】<ぶん・しゃしん>
蛇谷りえ(築港ARC 企画・広報担当)
築港ARCの企画・広報担当してます、
好物はコミュニケーション。みんなのわたしの生活記録係、始動中。
投稿者:JaTANi トラックバック(0)
この記事へのトラックバックURL:
http://www.webarc.jp/mt/mt-tb.cgi/954