2008.5.7
関西アート情報ポッドキャスト「ARCAudio!!」
久しぶりの再スタート第一弾!!毎週火曜日は築港ARCにて毎月開催されるアートと社会を繋ぐトークイベント「ARCトークコンピレーション」の模様を全4回に分けてお届けします。今月のテーマはずばり!「街とアート」。ゲストは伊丹で「まち」を素材に様々な芸術的「あそび」を仕掛ける伊丹市文化振興財団の中脇さん。代理店やプロモーターではなく、公共ホールのスタッフだからこそできる地域コラボレーションとは何か?社会とアートの新たな関係性を探る実験に、とことん迫ります。(写真はトークイベント本番の様子)
[【地域に仕掛けるアートアクティビティ ~伊丹編~ 1/4】]をダウンロード
さて、下記、本日の配信レジュメをお送りしますので是非ご参考に!
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(↓↓写真はショッピングモールで行われた「伊丹オトラク」の様子)
なぜやりはじめたか?
●仕事視点
【伊丹市文化振興財団】
個性ある7施設の運営
(アイホール、アイフォニックホール、いたみホール、美術館、工芸センター、郷町館、ラスタホール)
単館運営
【指定管理者制度の導入】
一体管理している特徴をアピール
面としてのアプローチ
市政に即した運営
ひとづくり、まちづくり
●アート視点
【社会とアート】
サイトスペシフィック(場の固有性)の問題
「その場にいる人の事を考える」という方法を選択
ホールの空間を活かした美術展
来館者がアートの鑑賞者となるには温度差があった
⇔「その場にいる人の事を考える」
【まちに何かをしかけるだけで、良いのでは?】
=まちにおけるサイトスペシフィック
→アート作品でしかける必然性が薄れる
ここで「まちを素材にあそぶ」というコンセプトが生まれる。
どんなことをしているか? その1
●伊丹オトラク(2005.06)
点在する店内ライブの情報を一元化することで「こんなにもライブをやっているんだ」とアピール企画。
街の見え方をかえるプロジェクト
街視点
目的:クリエイティブな動きをしているお店とつながりたい。
状況:ライブハウスはないが、ライブをしているバーやカフェは多い。
あそび視点
よくある「○○音楽祭」とは違う、まちなかでの音楽企画の提案
フェスティバルは一日だけ。作業大変、お金かかる
提案
それぞれが告知するより、一同に介した方が効果的に見えるのでは?
伊丹オトラク
音楽(おとらく)。プロジェクトっぽいネーミング。ゆるい感じの名前。
【常時継続】
【予算0円】
年間200回以上のライブ
横のつながりが発展
半年で6店舗が倍以上に
ショッピングモールなどへのブッキングにも発展
助成金を得て「伊丹オトラク広場」として発展
現在総合計600回以上、延べ16会場、パブリシティ20回以上掲載
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ゲストプロフィール:
1980年高槻生まれ、高槻育ち、高槻在住。事業企画課事業係兼伊丹市立文化会館「いたみホール」事業担当。「社会とアートの関係」をテーマに学生時より街中美術企画など実施。
勤務後も、従来のホール公演のみならず、街に飛び出したオフミュージアム、オフアートのプロジェクトを精力的に展開。地域連携、施設連携など各種コラボレーションにも取り組む。主な企画に「鳴く虫と郷町」「伊丹オトラク」「アイテム」がある。プライベートでは摂津峡プロジェクトを進める。
<<免責注>>
これらの音源は出演者ならびに参加者の了承を得て公開しています。
なお、各回の趣旨に沿って話題を展開していく上で、個人並びに組織を特定した議論を展開している部分があります。それらは、いずれも特定の個人並びに組織を誹謗中傷するためのものではないことをご了承ください。
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